月見草と海

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ネオロマと石原夏織が好きなだけの社畜

遙かなる時空の中で6 プレイ感想 帝国軍編

あまりの亀更新ぶりにびっくりしちゃったけど、遙か6キャラ別感想帝国軍(違うのもいるけど)編になります。

 

プレイ順はダリウス→秋兵→ルード→有馬→虎→九段→コハク→村雨です。

 

あと完全に推し度合いによって分量の差がひどい。有馬さんごめんね……

 

 

 

有馬一(CV:寺島拓篤)

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もう一言目から「天の青龍です!!!」ってオーラがバリバリ。

生真面目で不器用で真っ直ぐな強さを持った人。

すごく印象深かったのが、梓ちゃんが帝国軍側へ移ってきて、はじめに軍の人たちに以前(ダリウスに操られて)自分の力で軍の人を傷付けてしまった事を謝るんですが、そうするとすぐに水に流して仲間として受け入れてくれるんですよね。仲間を大切にする分、そういう禍根に拘りそうにも窺える有馬さんが、謝るのにどれ程勇気がいるかを理解してそれを汲んで梓に微笑んでくれたのが意外でした。

有馬√は恋愛面でこの手のキャラが好みでないので刺さりませんでしたが、「禍津迦具土神がどういう神なのか」というのが1番よく描写された怖いルートでした。(恋愛なら、有馬は幻燈ロンドの方が好きだった!)

 有馬さんは何というか、安心して背中を任せられる感すごかった。けど、本編だとわたしはどこまでが仲間としての情なのかが判り辛かったなぁ。邪神の呪いに入るのも梓じゃなくても、秋兵やそれこそ友部相手でも守りにいっちゃいそうな感じがある。

 

あと友部だよ友部。彼の無事が確認できるのは有馬√だけだったので、前3人やってる間ずっとモヤってました笑

 

 

片霧秋兵(CV:岡本信彦)

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最初に言わせて下さい。最推しです。

 

顔良し、頭良し、運動神経良し、物腰柔らかと、うん、遙か6の文句なしのスパダリは秋兵さん!!ラストほんとにダーリンになってるし。

帝国軍総長の息子という立場への葛藤と、親に決められたレール上の人生への諦めを抱いてきた秋兵さんが、現代的な考え方の梓ちゃんに惹かれていく様は分かりやすかったし、梓ちゃんも立場に苦悩して無理して笑う秋兵さんに寄り添って恋していく様子が丁寧に描写されててすごく良かった!

 印象的なシーンは山ほどあるんだけど、さっき言った梓ちゃんの現代感が活きてて「あ〜〜〜」ってなったのが、二人でシベリアの美味しい喫茶店に行くシーン。もうすぐ見合いでお嫁さん貰わないといけないかもって言った秋兵さんに梓ちゃんが「結婚、したくないならしなくていいのでは?私達の世界は恋愛は自由です」って言ったら秋兵さんに「ずいぶん進歩的な考えをされるんですね」って返されるんですよ。今作イチでトリップものを感じた瞬間ですね。

秋兵さんに関してはなんと言っても後半「自分の父親がラスボス」っていう地獄不可避の状況が待っていたから、二人の関係が比較的前半で纏まりきってる感じがして、後半にかけては秋兵さんの「地の朱雀」力が爆発しすぎててヤバかった。

もうここ好きすぎるんですけど、パパが敵だと気づき始めた秋兵さんが梓に正式に交際を申し込んで、返事をもらう場面。

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この梓の部屋でベッドに2人寝転んで「交際したら」どんな日々かを語るスチルがとっても良きでした。

直前まで自分がどれだけ恋人を大事にするか蕩々と語り、あまつさえ「君との恋を与えられたなら、きっとこの生涯は色彩に満ち溢れるだろう」(この台詞が遙か6で一番好きな言葉でした。美しい)とまで発言したにも関わらず、梓が元の世界に未練がある事に秒で気付くと身を引いてしまう秋兵さん地の朱雀すぎる。

 

そしてだよ、邪神倒していざ帰還か残留かっていうラストシーンでの告白がまた超絶地の朱雀で悶絶しちゃった。

大好きでしたよ、梓くん

僕はもう大丈夫です

僕は一生分の恋をしました

めくるめく、沢山の色彩が今も胸に満ちています

君への想いがあれば

これからの人生

色褪せることはないでしょう

心から感謝を贈ります

…さようなら、どうぞ息災で

全然大丈夫じゃない。大丈夫じゃないんだよ。

私の中での「地の朱雀」は優しさと自己犠牲の側面を持ってる人のようで、父と闘い、帝国軍は崩壊し、たった一人の家族も失いそうな状況で、最後にひとつ残った大切な恋に縋りたくなるのなんて当たり前なのに、それを「残酷な恋心」なんて言っちゃって、追い縋ったっていいのにまた平気なフリして送り出しちゃう。

 

推せる、推しが過ぎる

 

エンディングでは勿論梓ちゃんは帝都に舞い戻ってきますし、エピローグではちゃっかり結婚してるしなんならスチルが新婚さんエプロンで梓ちゃんが可愛すぎて私が死んだ。

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そして甘すぎるモノローグと秋兵さんからの「マダム片霧」呼び、最高でした。

 

萩尾九段(CV:四反田マイケル)

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「はぎお くだん」って名前の美しさ半端なくないですか???

 九段さんは星の一族です。星の一族っていうのは龍神の神子に仕える一族で、未来予知の力で神子を手助けする役目を代々担っていました。そして、歴代攻略対象になる星の一族の男は自分が死ぬ夢を見たり、神子助けると自分が消える等々ハードな運命に苦しむ事が常だったので、今回も重いのかなって思ってたら、実質千代ちゃんルートのほのぼの九段様。

大きいバブちゃんでしたね。彼の強さはその無邪気さと優しさですがその真価が発揮されたのは幻燈ロンドでしたので正直6本編のルートは全く刺さりませんでした。

 

九段√をプレイして圧倒的に良かったのが、「神子を二人とも大事にしてくれた所」に尽きます。九段にとって神子は絶対的な存在で、千代ちゃんは大事な神子様であるけどその前に大事な幼馴染。逆に梓は先に神子様という関係があって。そこから「神子」という部分を取り払った梓自身を見てくれるまでに意外と時間がかかったなと思いました。多分平手打ちされた辺りで個人としての梓を見てくれるようになって、でもそこから恋に落ちた後がヲタクみたいで笑っちゃった。

 

 

 

特に、名シーン選挙でも選ばれてたけど、夜会でドレスアップした梓ちゃん見て「美しい……」以外の語彙を喪失した挙句、自分の語彙でこの美しさを表現し切れないのが悔しい!って嘆く場面とか推しを前にしたヲタクすぎて腹が捩れた。

 

 

ただ、私が今作で唯一キレたのは九段エピローグです笑

だって九段、現代にきて職業「占い師」って………虎ですら整備士っていう立派な仕事に就いて梓ちゃんのために頑張ってるんだからもっと本気出せよ!!お祖母ちゃんのお気にだからって甘えるな、そんな男に私の梓ちゃんは預けられないぞ。

九段は本人のルートよりも、村雨さんルートで転送布陣をカッコ良く決めてくれた時が本人の陰陽師としての実力が遺憾なく発揮されていて最高に男を見せてくれたなって思う。

 

 

里谷村雨(CV:安元洋貴)

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語彙が「お前さん」「〜しなさんな」「〜しちまった」等ネオロマの30代男な村雨さん35歳。

最後にした方がいい臭がぷんぷん匂ってたし、コハクで号泣した直後に始めたから霞まないかな?って心配してたけど全然そんな事なかった。

村雨先生は今作唯一の現代人枠です。しかも梓ちゃんと旧知の中でもないのにその場にいたせいで飛ばされた完全に巻き込まれ時空跳躍の被害者です。毎度思いますが龍神は召集が雑。花梨ちゃんの時みたいに器用に神子だけ呼べないのかな笑

彼の正体に関して他ルートでほぼ匂わせがなかったから完全にただの帝都の革新派の人だと思ってました。ネタバレ挟まないシナリオに圧倒的感謝。

 村雨先生のルートは恋愛面然り、展開然り、「龍神のいない世界の現代人ならではの感覚」っていうのがすごく活かされていたなぁと感じました。

恋愛面ではそりゃ35の現代男が16の女子高生に手は出せないよな〜〜って感じ。無印コルダで金やんが「ほぼ倍だぜ?ジジィだよな〜」って猫に相談してたイベント思い出しちゃった。

そして、安元洋貴、相変わらず声が良すぎる。

村雨さんが「お手付きだ」っていうシーンがあるんですけど、最高に腰にクる声しててSwitchぶん投げました。

 

そしてそして一番好きなシーン、ラスト転送布陣でどっか行っちゃった梓ちゃんを探すために村雨さんが群衆に呼びかけるんですが、これが本当によかった。龍神のいない、人の力のみで作られた世界からきた人だからこそ、他の√と違って異形の力ではなくてどこまでも人間の力を信じられるんですよね。

なんとまぁその演説内容で遙かの世界観に対して村雨とマックス解釈の一致を果たしてしまった件。

以下私が首もげるほど頷いた村雨先生の有難い御言葉。

 

神子だって、元々みなと同じごく普通の人間だ

笑いもすれば泣きもする

怒りもすれば傷つきもする

勉強だって恋だってする

まだ、たった16の娘だ!

それが、たまたま力を授かり「救世主」という重責を背負った

 

ほんとにそれなんだよな〜〜

遙かの世界って正直5以外の神子にとって異世界を救うメリットは現代への帰還以外ない訳で、救ったところで現代の未来が良くなる訳でもなし、帰還した後にいい事がある訳でもなし、ただ関係ない時空に飛ばされてさぁ救うだけ救ってねって放り出されるかなりの理不尽シナリオな訳ですよ。そしてそれを甘んじて享受する異世界の民たちよ。「神子なんだから助けて」とか当たり前に縋られても昨日までただのJKだったんだけど。私なら速攻放り出して逃げます。

関係ないんですけど、遙か3の時に弁慶が「剣も握ったことのないような可憐な少女を僕達のせいでここまで強い人にしてしまった。申し訳ない(意訳)」みたいな事を言ってくれて、初めてそこに気付いてくれた事が嬉しくて私は恋に落ちたんですよね。それと同じ。

その要素に切り込んでくれるキャラがまたいるとは思わなかったし、それを主人公との2人の間じゃなくて、異世界中の人に理解させてくれたのが胸熱でした。

 

でもねここまでほんとうに最高だったのに、エピローグで電車で公開プロポーズと路チューきめてきた時はひぇってしちゃったよ。

 

 

次はいつになるかわかんないけど好きすぎる蠱惑の森………