遙か6 キャラ別感想 虎&コハク編
蠱惑の森の面子大好きすぎて前後半わけちゃったよね。
本条政虎(CV:竹本英史)
最初、5での神子様大好き福地桜智のイメージが残ってたせいで「うるせえ女」呼ばわりされてビビり散らしましたが、虎√とっても良きでした。虎ちゃんは脳筋レベルが完凸した結果、他の人と明らかに毛色が違っていたなぁ笑
虎√は一つ一つの台詞が後ですごく活きてくる所にシナリオの力を感じます。
卵焼きの一連の流れは何回見てもやっぱりニヤニヤしちゃう。
虎ちゃんはのっけから人の厄介事に関わる梓ちゃんに「金にならない」「無駄」「偽善」呼ばわりしてきて、しかもそれにちゃんと納得する理由を付けてくる。虎も白虎の男なので脳筋なだけじゃなくて地に足つけた考えっていうか結構俯瞰的な物の見方をしてきて賢いです。ルード君が理論的な賢さなら虎は実践的な賢さって感じ。
そして色々ありながらなんだかんだ梓ちゃんを助けてくれる虎。
この「どうしようもねぇな」っていう表情、虎と梓ちゃんの関係性がよく出てるなと思いました。
虎ちゃんは根にしっかり一本筋の通った性格なので、そこにどんな「芯」を通してあげるかで在り方を全く変えられる。それでも虎は虎だと思わせてくれる。
これまでは敵討ちのためのお金という指針で動いていた虎に梓は新しく正義のヒーローっていう生き方を教えてあげた。それはお父さんが虎に望んだ生き方。
虎は梓と出会えた事で自分の本当に在るべき姿になれたのかなって思いました。
とはいえ、終章で「梓ァ!蛇鍋の準備でもしとけ!!」って言いながら邪神の体昇って爆撃した時は脳筋すぎてゾクゾクしちゃった。
最後は奈落の底から梓ちゃんを助けてくれて二人で現代帰還。ここでも呼んだら地獄の底でも来てくれる虎が漢すぎ。
あとね、エピローグのセリフに愛が詰まりすぎてた
梓、愛してるよ
お前がいない世界はつまらなくて、考えられねえ
だからーー
めいいっぱい連んで、年を重ねた後は
少しでもいい
オレより長く生きろよ
情が深すぎてマリアナ海溝。
虎にとって梓がいない世界で生きるのは1秒でも無理なんだよね、なんだかもう胸がいっぱいになる虎ちゃん√でした。
コハク(CV:阿部敦)
なにその萌え袖。かわいい。
*こちら天性の朱雀の女ですので、シナリオが好きすぎてここから先がとっても長いです。お気を付けて下さい。
一章の途中で出会うコハク君。原因不明の病「憑闇」に侵されて異形の力を使えるようになった明るい男の子。助けてくれた梓ちゃんを「オレの女神様」って慕ってくれていつも助けてくれるいい子。
記憶がなくて、憑闇なのに理性がある事がダリウスの目に止まって蠱惑の森に匿われます。「コハク」という名前は瞳の色から梓が付けた名前。本名は善次郎君。
梓と共に記憶の回復頑張って、自分が花街生まれで「厄介者扱い」を受けた挙句疫病で死にかけていた事を思い出して、一度はこれ以上思い出すのをやめようとしちゃうコハク君の人間みが好きでした。
結局もう一度花街に向かって、自分が母にとても愛されていた事を思い出して「生まれてきてよかった」と思えたコハク君。
でもそんな幸せばかりじゃなくて、その後には自分が軍人に拾われて強兵計画の実験台にされた事やアダバナの中で自分を無理に作り変えられる恐怖体験をした事を思い出して子狐抱えて
おれは貧しくても、病になっても
生まれてきてよかったよ
優しい人たちに愛されて
好きな人とも出会えたから
…すげえ幸せ者だ
でも………
初めて、この世に反吐が出る
って言ってたシーンは胸が苦しくて苦しくて一緒に泣きました。
そして最後、想い合える関係になれたのに、コハクは梓ちゃんを邪神から守って「あなたは俺のことを覚えていてくれさえすればいい」と言い残して本当に死んじゃったし、別れを惜しむ間も無く梓ちゃんは時空の渦に飲み込まれてしまって。勿論梓ちゃんは黒龍にコハクの命を蘇らせてとお願いして叶えてもらうけど、人の命を動かす大きな願いの代償として、「梓の生きた証」と等しい「一番大切な記憶」を失って現代に帰還。
悲しい。コハクが作中通してずっと一つだけ願ってきた「梓の記憶に残る」事だけが命と引き換えに叶わなかった………
コハクはずっとずっと梓への恋は叶うものではないと思っていて、その中でほんとにずっと「梓の記憶に残る事」だけは切望していて、それは記憶をなくしたコハクだからこそ願ったものだしある意味1番のコハクという存在の主張だよね。なのにどうしたってそれだけが叶わなかった……
そして、現代で帝都での記憶もなく日常に帰った梓ちゃんは最近よく話しかけてくるお兄さんが唄を歌うのを聴いて彼に「コハク」と呼びかけて。名前しか思い出せないけれどとてもコハクを愛おしいと感じて泣いちゃう梓ちゃんと、抱き締めるコハクのエピローグスチルがとても素敵でした。
梓ちゃんがコハクと呼びかけるとコハクが「そう、俺はコハク。この綺麗な名前をあなたがくれた」って言ってくれるんですね。どうしてこう、朱雀の男はわたしのツボを絶妙に押す台詞を言うんだろう……
自分の感情についていけなくて戸惑ってる梓ちゃんもだけど、今まで可愛い顔ばかりだったコハクが梓ちゃんを包み込むような優しい表情をしていて泣いてしまった。水野先生本当にありがとうございます。
今度は梓ちゃんが記憶をなくしていて、最初のコハクと梓ちゃんとは関係が反転する訳で、二人の出会いのシーンにスチルはなかったけれど、コハクにとって一目惚れした梓ちゃんはこんなふうに優しくて尊い存在だったんだろうなってこのスチルを見て感じました。
最後にね、コハクにどうして泣くの?と問われたあとの梓ちゃんの台詞がとても好き。
わからない
涙があふれて止まらなくて…
おかしいよね?
あなたのこと、忘れてたのに
とても愛しいって思うの
会えて、嬉しい
この胸に溢れる温かい感情をどう表現すればいい??
最後コハクが梓ちゃんに「今度はあなたの記憶を取り戻す旅だ」って言うんです。これまではコハクの記憶を取り戻す旅で、記憶が戻った後も甘い思い出や切ない思い出が沢山あって、今度はそれを梓ちゃんに取り戻す旅が始まって、その旅が終わってもふたりはずっとその先の思い出を増やしていくんだと思ったら胸がとにかくいっぱいで、涙が止まらなかった……
以上、わたし的2019年ナンバー1乙女ゲー「遙かなる時空の中で6」でした。
幻燈ロンド含めると全員のルートで拍手していた気がするし、これは新春遙か祭行くしかないでしょ、って思っていたのですが、原点ヒノエの女の心が疼いてしまって直後の遙か3ライブをお通し券でご用意してしまったのでちょっと断念しました………