月見草と海

月見草と海

ネオロマと石原夏織が好きなだけの社畜

はじめて舞台をみた話

*下書き消化です

 

タイトルの通りです。はじめて2.5次元舞台というものを(映像ですが)拝見しました。

見たのは2年前の遙かなる時空の中で3の舞台映像。

「舞台ではヒノエくんが平家につく」という情報を知ったことがきっかけです。当時あまりに舞台化というコンテンツに無関心だったために、こんな重要すぎる情報を3日前初めて知りました。平家の神子のおかげです。

 

ヒノエくんへの理解が深まったら今回の源氏に与した理由も想像できるじゃないかと邪推したのですが、それは全然ダメでしたね。むしろヒノエくんの戦における徹底した合理性や俯瞰的な視点を再認識させられ、「まじでなんで源氏………」状態に陥りました。

 

ただ、舞台自体は見てすごく良かったです。2.5次元舞台に対する考え方がいい意味で変わりました。勿論種類にもよるでしょうが、こんなにもただの立体化ではなく「ひとつの作品」として独立性を持ったものなんですね。一周目からあの絶望に辿り着くための最短ルートを辿るとこうなるんだ…って普通に納得してしまいました。若き恋敵ペア推しとしてはヒノエくんが譲を斬り殺した瞬間は流石に一度スマホを閉じましたが。

 

ヒノエくん、青龍の次くらいに分量が割かれていたのは人気故でしょうか。

とにかく彼の行動に対する説得力が違いましたね。むしろ原作で1周目の運命、最後まで一緒にいてくれた事が変だったんじゃないのかとすら思ってしまいました。きっとあれは「花のように可憐な女の子」に対する哀れみで一緒に居てくれたんですよね。多分原作もあの後の時空が続いていたなら熊野としては平家に着いたんだろうな…

ヒノエくんが要所要所の一言で望美に失望し、戦局を読んで平家に着く様が克明に描かれていて大変な絶望を味わいました。そうだよね、絶対早めに平家についた方が熊野として利益が大きいよね。

 

その分だけ2周目の運命での彼の勝ち方も「え、むしろなんで原作でこの勝ち方なかったん??」ってくらいヒノエくんとしてスマートでドキドキして口から内臓出そうでした。

陸路で船を運んでくれるヒノエ君も好きだけど、「敵を欺くにはまず味方から」という手法は王道だけどヒノエくんは好きそうですよね。

 

そんなこんなで大変満足感のいく作品に感銘を受けまして、十六夜記のチケットも1公演ご用意してみました。これがリアルの舞台としては初体験になるので来年が楽しみです。

まあ十六夜記の舞台ですと、朱雀の女にはさして美味しい部分はないかな〜とも思うのですが、景時さんの心が最果ての氷原に行ってしまうかと思うと絶望感で今からドキドキしてしまいますね。