月見草と海

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ネオロマと石原夏織が好きなだけの社畜

遙か6 キャラ別感想 ダリウス&ルードハーネ

 

また完全に上げるのを忘れていたプレイ感想、蠱惑の森の頭領、ダリウス様と従者ルードハーネ君です。

 

ここでちょっとだけ遙かヲタの主張を挟ませてもらうと、遙か6は単体でも充分楽しめるシナリオですが、過去作もプレイしていると特に鬼の一族や星の一族の変化とか楽しめるから、みんな遙か3やろう、あと無印。

今作だけ触れたという方に軽く補足させて頂くと、無印(平安時代)あたりは「厄災あれば全て鬼のせい!」レベルに異形の姿と力を持つ鬼の一族は相当な迫害を受けていましたし、そのせいで恨みを募らせてなんならラスボスが鬼です。そんな背景を踏まえると、開国された大正時代で鬼であるダリウス達が西洋人に紛れて古美術商なんていう立派な職を営んでいるのは、私なんかは割と胸にくるものがありました。

 

 

以下、キャラクター感想です。

 

ダリウス(CV:鈴村健一)

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圧倒的ビジュの良さと能力値の高さを持ったお姫様。ラストなんて白雪姫。

 PVなんかでも一番出番が多いのでまあトップクレジットキャラだろうなと思って最初に攻略しました。ダリウス√は強兵計画自体がかなりメインに食い込んでくるし、展開的に梓ちゃん自身の成長が最も描かれていたので、「できる女、高塚梓」に対して全幅の信頼を寄せながらその後のキャラクターに入れました。

 ダリウスは鬼の一族の首領で、最初に帝国軍に召喚された梓を自分のお屋敷に連れ去るんですが、この時梓に「鬼の一族は迫害を受けていて、今帝都に怨霊が蔓延っているのも軍によって鬼のせいにされている。怨霊を減らして汚名を濯ぎたい。梓も怨霊が居なくならないと帰れないから協力しよう」っていう説明をするんですけど、この絶妙に真意を隠しつつ事実を織り交ぜた知力溢れる口説き文句めちゃくちゃ好きです。刺さりました。

利用するために呼んだ梓を、甘い檻に留めるためにしょっぱなから「好き」「可愛い」「結婚する?」等散々な文句で甘やかしてくれるかと思いきや2章で関係に亀裂が入ると監禁するしシュークリーム押し付けてくるし、この落差よ。

ダリウスには、「帝都に革命を」っていう強い信念を貫くっていう青龍的な面も勿論あるんだけど、恋愛に関してはほんとうに「鬼の首領」だなぁって感じました。つまり何が言いたいかって、鬼の首領は愛が重いんですよ。

 

 

そしてこの人やっぱりイッちゃってるんだなと実感したのがルード君終章での生き埋めの場面。

 ダリウスは生き埋めになった梓と精鋭分隊を即座に見捨てて邪神を倒しに行く選択をして、ルード君に「行くよ」って言うんです。敵対していた精鋭分隊はともかく、自分の√で想いを深めないと梓まで切り捨てられるのか、ってかなり衝撃でした。これが多分コハクとか九段だったら自分の√以外でも梓を助けに行くと思うんですよね。ダリウスにとっての黒龍の神子があくまで手駒でしかなくて、帝国軍の崩壊という目的を果たした今、用無し廃棄できちゃうのほんとに鬼の首領っていうか、初期のアクラムと蘭ちゃんを思い出しちゃいました……

 

 

そしてダリウスとの恋愛は、梓ちゃんが敵側に渡ってしまってからのダリウスの殻を壊すのがも〜〜〜う面倒くさいのなんの。村雨同様「逃げるダリウスに追う梓」の構図。でもあれだけ追って、捕まえて、梓ちゃんを成長させてくれたダリウスルートだからこそ、ラストシーン、蠱惑の森の湖で待つダリウスを容赦なく「撃つよ」って言ってダリウスを撃ち抜く梓ちゃんもうはちゃめちゃにカッコ良かったし、ダリウスと梓ちゃんが本物の運命になった瞬間はここだと思うので胸が震えました。

 

ちなみに、1番好きなスチルはこれ

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めちゃめちゃ大正ロマン〜〜〜って感じで好き。

ダリウスお前梓ちゃんにこれだけ救ってもらったんだから結婚した後もこんな風に梓ちゃんデロデロに甘やかすんだぞ。お幸せに!!!

 

 

 

 

ルードハーネ(CV:立花慎之介)

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同ブランドだし一個だけ言っていい?ビジュがソラ君。

15歳の年下オカンルードハーネ君。

ルード君との恋の過程はすごく分かりやすくて、ほっとけない→居なくなって淋しい→守ってあげなきゃ→可愛いかも→好き

っていう王道ツンデレ√を辿り後半に15歳の少年の成長物語がぎゅぎゅっと詰まってました。

ルード君の恋愛過程は、彼のキャラソン「不可欠ナ理由」に天才的な程上手に纏まってて感動したからみんなApple Musicで聞いてほしいな。

ハンカチ貰っちゃう下りは梓ちゃんの健気さもルード君のセリフもぐうかわだったし邪神から結界の種で梓ちゃんを守ってくれて「渡すものか」って言ってくれる凛々しさもときめいたよ。

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そして鬼の首領の直系だったルード君

ヲタク的興奮ポイントなんですが……「鬼の頭領は完全世襲制」って初情報じゃないですか?つまりアクラムと福地桜智とルード君って直系子孫って事ですよね??激萌すぎなんですけど!!!

 

そしてルード君は後半、鬼に偏見なくルード君を「先生に向いている」と言ってくれた博識高いお爺さんに出会って自分の中に新しい夢が芽生えていきます。正直私が一番「ネオロマンス流石だなぁ」って感じたのはこのルード君後半です。

だって、ぶっちゃけこのルード君の後半、新しい夢や可能性についての話はある意味なくてもなんとかなるっていうか、浅い造り込みのゲームだったら絶対入れてない話だと思うんです。

ゲームをしていて、ルード君だけはっきりシナリオの前後半のテーマが分かれているように感じましたし、恐らく前半部分の梓への恋心、ダリウスへの忠誠心や過去の苦労や葛藤に対して標準をあてる事もできたけれど、それでもルード君をただのダリウスの従者で終わらせることをネオロマはさせなかったし、それが「15歳」という年齢の圧倒的な若さと可能性に繋がったのかなと感じました。

 

で、話に戻ると、ルード君はダリウスに救われた事で、人生に新しい道ができたと思ってそのダリウスの従者という「一つの選択肢」に結局囚われてしまっていたんですよね。そして村瀬さんに出会って従者というのも自分の人生の数多の可能性の一つに過ぎない事に気が付いて、悩み、考えてまた選択するんです。

たった15の少年がその事に気がつくのってかなり凄い事だし、そこはやっぱり彼の持つ賢さっていうか、白虎的な面を感じました。

 

そして、ダリウスを絶対の存在としない可能性に気付けたからこそ、終章でダリウスに従わずに生き埋めになった梓を助ける選択ができた。このシーンはもう散々泣きました……

ダリウスに行くよって言われて「でき………ません…」って言うルード君に完全にママになっちゃった……

 

 

でもルード君、エピローグスチルは如何なものかと思うよ……絶対見えてる…見えてるよ………

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このスチルびっっっっくりしたんですけど、わたしだけじゃないですよね??ネオロマってコルダは3作品経ないとキスシーンないし、がっつり映さないし、遙かもあのヒノエすらスチルはなかったんだぞ??村雨先生といいここにきてどうした???甘すぎて糖尿病になりそう。